ある総合病院における看護師の勤務体制を例に挙げると、7時から16時までの早番、13時から22時までの遅番、22時から翌7時までの夜勤という3交代制が採用されています。
病院によっては、夜勤を2日分の勤務と数える場合もあります。
また入院病棟がある病院では、コールボタン1つで24時間いつでも看護師が駆け付けることのできる勤務体制を整えなければなりません。
患者がベッドに設置されているコールボタンを押すと、内線で端末機がナースセンターにつながり、ハンズフリーで会話ができるようになっています。
コンピューターシステムが導入されている病院では、コールボタンが押された時点でパソコンの画面にコールした患者の氏名や身体状況などの情報が表示されるようになっているので、看護師はそれを見ながら話を伺うことができるのです。
労働基準法によれば、一定期間以上働いている雇用者は、勤続年数に応じて有給休暇を取れることになっています。
看護師も当然有給休暇は取れますが、交代制で勤務している以上、自分の好きなときに突然休むわけにはいきません。
体調不良の場合はやむをえませんが、夏休みなどはあらかじめ申し出て、他の看護師と譲り合いながら休みの日を決めていきます。
突然休むと誰かが代わりに出勤しなければならない規則になっている病院もあります。
そのようなケースでは他の看護師に迷惑がかかってしまいますので、不規則な勤務体制ではありますが健康管理には十分注意が必要です。